こんにちは。秋元進吾です。
講習も5講まで来ました。ここまで読んでくださって、本当にありがとうございます。
さて、今日は少し、休み時間の話をさせてください。
こういう講習を続けて読んでいると、だいたいこのあたりで、ある気持ちが出てきます。
仕組みの話も、進路の話も、なるほどと思った。試してみようとも思った。
でも実際やってみると、うまくいかない。前より迷いが増えた気さえする。
そして、こう思う。
「やっぱり自分には無理かもしれない」
「読むのやめようかな」
・・・もし今、そんな感じなら。
今日の話は、あなたのための話です。
子どものころ、夜になると足が痛くて眠れなかったこと、ありませんか。
膝のあたりとか、ふくらはぎとか。ズキズキするんだけど、朝になるとケロッとしている。
大人に言うと、こう言われました。
「成長痛じゃない?」
なんだか納得した気になって、また眠った。そんな記憶がある人は多いと思います。
ここで、ひとつ正直に書いておきたいことがあります。
実は医学的には、「骨が伸びるから痛む」とは確認されていません。
「成長痛」というのは、他の病気をひとつずつ除外していって、それでも原因が分からないときにつける呼び名です。しかも、そう呼ばれるのは思春期よりもっと小さい年齢の子が多い。
つまり、私たちが思っている「骨が伸びる痛み」という説明は、正確ではないんです。
でも、私はここが面白いと思っています。
それなのに、この言葉はずっと使われ続けてきた。
なぜでしょうか。
たぶん、みんな体で知っていたからです。
体の痛みの話をしましたが、ここからが本題です。
大人になっても、同じ形の「痛み」はやってきます。
仕事で・・・これまでのやり方が、急に通じなくなる。相手が変わった、規模が変わった、時代が変わった。今までできていたことが、なぜかうまくいかない。
挑戦で・・・やりたいことは決まっているのに、動けない。調べれば調べるほど、決められなくなる。
お金で・・・数字が揺れる。それに合わせて、心も揺れる。
そしてどれも、共通してこう感じます。
「自分、向いてないのかもしれない」
私自身の話をしますね。
10年前、インターネットを使った個人事業を始めました。
始めてみたら、予想をはるかに超える難題が、次から次へと押し寄せてきました。
「もうだめだ。失敗だった。手を引いたほうがいいんじゃないか」
何度も、あきらめそうになりました。
そのたびに歯を食いしばって、できることだけを続けました。
そうしているうちに、AIという最高のアシスタントに出会いました。今こうして、自分ひとりでは決してかなわなかったことが、できています。
すぐに結果が出ないことのほうが、ずっと多いです。そして、まぐれでうまくいったことは、力になって残りません。
歯を食いしばって続けたことだけが、あとになって効いてきます。
でも、あとから振り返ると分かることがあるんです。
うまくいかない時期って、「今までの自分の器」に収まりきらなくなっているときに来る。
新しいことをやっているから、通じない。
広い場所に出たから、勝手が違う。
つまり、動いたから起きているんですよね。
とはいえ、「全部成長痛だから我慢しろ」なんて話ではありません。それは危ないです。
だから、見分けかたを置いておきます。
きれいに割り切れないこともあります。それでも、この2つを並べて自分に当ててみるだけで、だいぶ違います。
ここ、いちばん大事なところなので、はっきり書きます。
体が痛いなら、病院に行ってください。「成長痛だから」で片づけないでほしいんです。本当に治療が必要なものが隠れていることがあります。
心がずっとつらいなら、誰かに言ってください。「これも成長の途中だから」と自分に言い聞かせて、相談しないままでいると、しんどい時間が長くなります。
学校のスクールカウンセラー。保健室の先生。親。友達。誰でもいいです。もし身近に思い浮かばなければ、こういうところもあります。
お金が減り続けているなら、耐えるのではなく、手を離す判断もあります。「損を我慢すれば報われる」というのは、いつも正しいわけではありません。
痛みの中には、「もう変えたほうがいい」という知らせもあります。その見分けをするために、さっきの2つのリストがあります。
8年ほど前に、あるメルマガで読んで、いまでも忘れられない話があります。
記憶で書くので、細かいところは違うかもしれません。よく知られている話なので、聞いたことがある人もいると思います。
小さな虫を、瓶に入れて、フタをします。
虫は外に出ようとして、何度も何度も飛び上がります。そのたびに、フタにぶつかる。
痛い。でも飛ぶ。また、ぶつかる。
そのうち、虫は学びます。「ここから上は、無理なんだ」
すると、フタのすぐ下までしか、飛ばなくなります。
そして、ここからがこの話の怖いところです。
出口は開いているのに。天井は、もう無いのに。
「無理」を覚えた虫は、見えないフタの下で生きていきます。
この話を思い出すたびに、思うことがあります。
フタにぶつかって痛い時期は、じつはまだ、いい時期なんです。
痛いということは、まだ飛んでいるということだから。
本当に怖いのは、痛みが消えることです。ぶつからなくなったときは、楽になったときではなくて、飛ぶのをやめたときかもしれない。
そして、もうひとつ。
「自分には無理」という感覚。あれは、本当に今のあなたの限界でしょうか。
それとも、昔の環境が教え込んだ、もう無いはずのフタでしょうか。
フタの高さを決めていたのは、虫の力ではありません。環境でした。
だから、環境が変われば、飛べる高さも変わります。
休み時間なので、今日は本当に小さいことをひとつだけ。
答えが出なくても大丈夫です。
この問いを持っているだけで、だいぶ違います。「しんどい=ダメ」で終わらなくなるので。
冒頭に戻ります。
「変わりたいのに、変われない」
この気持ちが出てきたということは、あなたが動こうとしているということです。
何もしていない人には、この痛みは来ません。
私は今、山登りはしません。でも、子どものころ、遠足で山に登ったときのことを、いまでも覚えています。
途中は、本当にしんどかった。息は上がるし、あとどれくらいか分からないし、「なんで登ってるんだろう」と思いながら歩いていました。
それでも登り切ったとき、頂上で吸った空気は、ふもとの空気とは違いました。
さわやかで、遠くまで見えて、「ここまで来たか」と思えた。
この痛みを乗り越えた先にあるのは、あれです。
だから、あきらめないで続けてみませんか。
ただし、ひとつだけ付け足させてください。
山でも、休まずに登り続ける人はいません。座って、水を飲んで、景色を見て、また立ち上がる。
今日はもう考えるのをやめよう、という日があっていい。
今週は何も変えない、という週があっていい。
止まるのと、休むのは違います。
休みながらで大丈夫です。方向さえ合っていれば、ちゃんと着きます。
休み時間は、そろそろ終わりです。次は第6講でお会いしましょう。
秋元進吾でした。
講習の時間割は、こちらにまとまっています。
🌻 今年の夏はホットだ脳・時間割