知らなかったのは、あなたのせいじゃない。たいていの人は、必要になってから知ります。
だから、先にポケットへ入れておける場所を作りました。
本棚に、読み終えた本が並んでいる人は多いと思います。
中身を、思い出せますか。
たぶん、ほとんど思い出せません。わたしもそうです。それでも、困ったときにふと、あの本に書いてあった気がする、と思い出すことがあります。棚から出して、そのページだけ開く。
この場所は、そういう使い方をしてもらうために作ってあります。
ここには、書いている本人が、先に知っておけばよかった、と思ったことが並んでいます。ぜんぶです。知らないまま大人になって、あとから遠回りした話ばかりです。
だから、これは教科書ではありません。先に歩いた人が、道の途中で置いていった荷物です。
ここに並んでいるものは、覚えるためのものではありません。
学校の勉強は、覚えて、試験で思い出す、という順番でした。一夜漬けでやったことは、試験が終わると忘れてしまいますよね。ここは違います。読んだことは、忘れてかまいません。かわりに、こういう話がここにあった、ということだけ、ポケットに入れておいてください。
必要になったとき、取り出せればいい。それだけです。
理由はひとつです。何かが起きてからでは、調べる余裕がないからです。
こういうとき、人は、十分に調べたり考えたりできないまま、決めなければならなくなります。急いで決めたことは、たいてい、あとで直したくなります。判断を間違えやすいのはこの場面で、取り返しがつかなくなることもあります。
だから、先なんです。ある程度の知識を、何も起きていないうちに持っておく。困ったときに何をすればいいか、どこを見ればいいかを、ざっと整理しておく。それだけで、いざというときに、心にゆとりが残ります。ゆとりがあると、人は間違えにくくなります。
さっき挙げた場面は、全部、この場所のどこかに入っています。
ひとつ目。何も起きていないときに、全体像だけ見ておく。
このページの下に、一枚の絵があります。真ん中に道があって、左右に枝があって、いちばん下に根っこがあります。それを眺めて、こういうものが入っているのか、と分かれば十分です。全部読もうとしなくていいです。
ふたつ目。気が向いたら、少しずつ読む。
順番はあります。ただ、順番どおりでなくていいです。気になったところをひとつ開けて、閉じる。それを、たまにやる。
みっつ目。困ったときに、思い出して取り出す。
そういえばあそこに何かあった、と思い出せたら、この場所は仕事をしています。
ここで、ひとつ白状しておきます。
書いている側の目的は、あなたに知識を増やしてもらうことではありません。知っている人を増やしたいのではなくて、困ったときに取り出せる人を増やしたい。そこが目的です。
登山の言い方を借りると、こうなります。読み終えたら、五合目(ごうめ→頂上までの道を10に分けた区切りのこと)。一度でも手を動かしたら、八合目。困ったときに取り出して使えたら、山頂です。
五合目で止まっても、失敗ではありません。途中で止まっているだけです。そして五合目は、ふもとから見れば、ずいぶん上です。
目的と目標の順番については、あとで一回ぶん使って書きます。ここでは、この場所の目的が「知ってください」ではない、ということだけ。
ここにある記事は、全部、最後に小さなお願いをして終わります。見るだけでいい、というものです。
覚えるのではなく、一度だけ手を動かす。それが、ポケットに入れる、ということです。読んだだけのものは、ポケットに入りません。一度でも手が動いたものだけが、あとで思い出せます。
せっかく読んだなら、忘れてしまうより、血となり肉となる使い方をしてもらえたらうれしいです。血肉になるのは、覚えたときではなく、使ったときです。詳しくは、脳の仕組み編でやります。
続かなくても大丈夫です。続かないときの話は、第9講「続かないのは、意志が弱いからじゃない」(別タブで開く)に書きました。
ここには、4つの部分があります。
順番に歩く道が"基本編"。世の中にあるいろんな仕組みについて、ひとつずつ理解を深めていくのが"仕組み編"。目の前に決めることがある人が開く"決める編"。そして、いざというときの"心の救急箱"。
4つとも、根っこは同じです。7つのそだてる力。どこから読みはじめても、たどっていくと、その7つのどれかに行き着きます。
全部、覚えなくていいです。4つあって、根っこは7つの力。それだけつかんで、ポケットに入れてください。
いつもどおり、最後にひとつだけお願いをします。ひとつだけです。
このページの下の絵を眺めて、気になったところを、ひとつだけ指でさしてください。
さすだけでいいです。開かなくていいです。今日はそれで十分です。
わたしも、この記事を書きながら、家の本棚を眺めてみました。読んだのに、あれ?この本どんなこと書いてたっけ?と中身を思い出せない本が多くて、落ち込みました。でも数えたあとは、困ったときに思い出せれば、それでよかったんだな、と、ちょっとだけ本棚の見え方が変わりました。
歩きはじめるなら、第1講から。「いつか生まれてくる子のために・・・18歳までにできること」。
目的と目標の順番の話は、第15講で。(準備中)
絵が見づらいときは、こちらから。同じ中身です。
何から手をつけていいか分からないなら、ここからです。
世の中の側にあるものを、ひとつずつ開けていきます。
目の前に決めることがある人だけ、開いてください。
読むものではなく、いざというときに開けるものです。ふだんは閉めておいていいです。
どれを読むかではなく、何を育てたいかで選ぶ入口です。
いま覚えなくていいです。ポケットに入れておいて、必要になったら出してください。
AIのサポートを受けながら、私のアイデアと考えを体系化した作品集です。