「心情を想像する力」を伸ばす教材は、人物の選択や葛藤がはっきりしていて、読者が「自分ならどうするか」を考えられる話が向いています。具体的には次の3点です。
こうした教材を「心情の想像」に重点を置いて扱うと、学習者が自然に登場人物に感情移入できます。
| 作品 | 作者 | 教科書配当(参考) | 心情読解の観点 |
|---|---|---|---|
| ごんぎつね | 新美南吉 | 小学4年(東京書籍・教育出版・光村図書の3社とも) | いたずらで人に迷惑をかけてしまうが、償おうとするごんの気持ち。最後に伝わらない切なさを想像する活動に向く。 |
| 注文の多い料理店 | 宮沢賢治 | 小学5年(現在は東京書籍のみ掲載) | 登場人物の不安や恐怖が次第に高まる。読者は「この後どうなる?」と感情を重ねやすい。 |
| 雪女 | 小泉八雲(再話) | 小中の教科書に定番配当なし | 約束を守るか破るか、人間の弱さと雪女の心情を考える教材になる。 |
| 作品 | 作者 | 教科書配当(参考) | 心情読解の観点 |
|---|---|---|---|
| 小公女 | バーネット | 教科書配当なし | 急に境遇が変わったセーラがどんな心情で困難を耐えたのか、想像する力を育てられる。 |
| マッチ売りの少女(アンデルセン童話) | アンデルセン | 教科書配当なし | 少女の夢や願い、孤独をどう受け止めたか。読者自身の感情を動かす題材。 |
| 長靴をはいた猫 | ペロー | 教科書配当なし | ずる賢さ・機転・忠誠心など、猫と主人の心情を重ねて考えやすい。 |
| 作品 | 作者 | 教科書配当(参考) | 心情読解の観点 |
|---|---|---|---|
| 大造じいさんとガン | 椋鳩十 | 小学5年(3社とも) | 猟師とガンの知恵比べ。敵対しながらも敬意が芽生える心情の変化を想像するのに最適。 |
| スーホの白い馬 | モンゴル民話(大塚勇三・再話) | 小学2年(光村図書のみ掲載) | 友情や別れの悲しみを、読み手が自分の感情に引き寄せやすい。 |
※このほか、本編の中心教材である『走れメロス』(太宰治)の教科書配当は中学2年です(東京書籍・教育出版・光村図書・三省堂の4社すべて)。
※『大造じいさんとガン』の表記は光村図書がカタカナの「ガン」、東京書籍・教育出版がひらがなの「がん」です。本キットは光村表記に揃えています。
※教科書配当は2026年7月時点で各教科書会社の公式資料(教材出典一覧・年間指導計画)を確認したものです。改訂で変わることがあります。
著者:秋元進吾