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車のカリキュラム / 第7講 最初の質問は「何に使うか」 / 図解⑮

高速の快適さを決める7つ ・・・ 試乗に持って行く1枚

高速比率が3割を超える人は、この7つが車選びの中心になります。店の周りを一周する試乗では、7つのうち5つが判定できません。
「高速に乗るコースで試乗させてもらえますか」と頼んでください。断られることもありますが、聞く価値はあります。
決めるもの何が効いているか
なぜ効くのか仕組み
カタログで見るところ数字で分かる部分
試乗で確かめる方法体で分かる部分
影響の
大きさ
1
大きさと重さホイールベース=前後タイヤの間隔
前後のタイヤの間隔が長いほど直進が安定する。重い車は路面の凹凸に揺さぶられにくい
主要諸元のホイールベース、全長、車両重量
継ぎ目や轍でハンドルが取られないか。手を軽く添えたまま走れるか
大きい
2
力の余裕合流・追い越し・登り坂
余裕がないと、合流や追い越しでアクセルを深く踏むことになり、音も燃費も悪化する
最高出力と最大トルク。ただし車両重量とセットで見る
できれば人を乗せた状態で登り坂を走る。エアコンを入れて走る
大きい
3
静かさロードノイズ・風切り音
高速で疲れる最大の原因。タイヤが路面をたたく音、風の音、エンジンの回転音が重なる
数字では出にくい。遮音材の量は価格帯にわりと比例する
同乗者とふつうの声で会話できるか。音楽を消して走ってみる
大きい
4
シートと座り姿勢2時間後の腰で分かる
背もたれの角度、太ももを支える長さ、腰の支え。長距離の疲れはほぼここで決まる
シートの調整範囲、電動か手動か、ランバーサポートの有無
いつも運転する姿勢に調整してから走る。展示車で10分座るだけでも分かる
大きい
5
運転支援車間を保つ機能が要
前の車との距離を保って速度を自動調整する機能は、高速でいちばん効く。渋滞でも操作が減る
全車速で使えるか、車線の中央を保つ機能が付くか、グレードによる差
実際に作動させてみる。加減速の感じが自分に合うか
大きい
6
燃費の得意領域動かし方で変わる
ハイブリッドは街乗りで効き高速では差が縮まる。ディーゼルは一定速度が得意。EVは高速で消費が増える
高速道路の燃費(WLTCの高速道路モード)を見る。市街地モードとの差に注目
実際の燃費計を見ながら走る。街乗りとの差を体感する
中くらい
7
横風とふらつき背の高い車の宿命
橋の上やトンネルの出口で横風を受けやすい。背が高く軽い車ほど揺さぶられる
全高と車両重量。背が高く軽い車は要注意
風の強い日に試乗できると理想。橋やトンネルのあるコースを頼む
中くらい

🏆 店の周りだけでは分からないもの

7つのうち、街中の短い試乗で判定できるのは4番(シート)と、かろうじて2番(力)だけです。

  • 1・3・5・6・7は、高速を走らないと分からない
  • だから「高速を含むコースで試乗したい」と頼む価値がある

💡 数字は重量とセットで見る

馬力の数字だけを見ても、力の余裕は分かりません。同じ出力でも、重い車と軽い車ではまったくちがいます。人と荷物を積めばさらに変わります。

⚠️ 高速に乗らない人は、ここに払わない

高速の比率が1割以下なら、この7つのためにお金を払う必要はありません。小回りと駐車のしやすさ、街乗りの燃費のほうが、あなたの毎日には効きます。

出典:各メーカーの公表諸元および一般的な運転実態にもとづく整理。傾向であり、車種・個体・タイヤの状態によって変わります。 車のカリキュラム 図解⑮ / © 2026 秋元進吾
この図解はA3横(420×297mm)の1枚ものです。スマホでは画面の幅に合わせて縮めて表示しています。「原寸で見る」で拡大、印刷とPDFはA3横のままです。