公開日: 2026-06-21

「暮らしの支援 案内所」ができるまで・・・AIと作った舞台裏

更新しました(2026年9月26日) 挿絵を入れました

夕方の街角にある小さな案内所の窓口が開き、机の上に無地の地図とペンが置かれ、椅子が1脚ある。

こんにちは、秋元進吾です✍️

先日、「暮らしの支援 案内所」という経済支援に関する連載と、相談窓口マップを公開しました。

勝手な想像ですが、これから「あれ、どうやって作ったんですか?」と聞かれることもあるかな、と思いまして。
今日は、その制作の舞台裏を、先にお伝えしておこうと思います。
何を考え、どこでつまずき、どう乗り越えたのか。
これから何か作ってみたい人の、ヒントになればうれしいです。


まず、何を作ったのか

作ったのは、生活に困っている人のための連載です。
「使える支援の探し方」「固定費の見直し」「あやしい話の見分け方」など、家計を守るための知恵をまとめました。

そして、もうひとつ。
公的な相談窓口に、ボタンひとつでたどり着ける「相談窓口マップ」も用意しました。

→ 暮らしの支援 案内所

ぜんぶ、AIと二人三脚で作りました。
でも、ここからが本題です。


先に結論:いちばん大変だったのは、コードじゃなかった

作る前は、「技術的なところが大変なんだろうな」と思っていました。

でも、ふたを開けてみると違いました。
いちばん神経を使ったのは、コードでもデザインでもなく、「誰かを誤らせない・傷つけないための判断」だったんです。

順番に、ふり返ってみます。


つまずき①:最初の構想を、大きく見直した

実は、最初に考えていた形は、今とはかなり違うものでした。

AIと何度も壁打ちするうちに、「これは、助けたい人をかえって困らせてしまうかもしれない」と気づき、思いきって大きく方向転換しました。

「自分が中心の仕組み」から、「困っている人が損をしないための“案内”」へ。
ここで軸が定まったことが、すべての出発点になりました。

最初のアイデアに固執しなくてよかった、と今は思っています。


つまずき②:「正確さ」との、地味な戦い

お金や制度の情報は、まちがえると人を傷つけます。

しかも、支援制度の金額や条件は、地域や年度でころころ変わる。
「いくらもらえる」と具体的に書くと、それがすぐ古くなって、読んだ人を誤らせてしまうんです。

そこで決めたのが、あえて金額や細かい条件を書かないこと。
代わりに「こういう制度がある」「最新は公式・窓口で確認を」という形に徹しました。

派手さはありません。
でも、誰かの人生に関わる情報だからこそ、ここはぐっとこらえました。


つまずき③:47都道府県のリンク問題

「全国どこの人でも、自分の地域の窓口にたどり着けるように」。
そう思って、47都道府県のリンクを用意しようとしました。

ところが、ここで壁にぶつかります。
各都道府県の公式サイトは、URLの作りがバラバラで、しかも時々変わる。
ぜんぶ手で貼ると、いつかリンク切れを起こして、古い情報に飛ばしてしまう。

そこで発想を変えました。
URLを直接貼るのをやめて、ボタンを押すと「その県+暮らし相談」で検索が開く仕組みに。
これなら古くならず、いつでも最新の公式ページにたどり着けます。

「正確さは、貼った瞬間より、半年後に効いてくる」。
そんなことを学びました。

木の掲示板に色あせた貼り紙が並ぶ左側と、押しボタンを押すと灯りのついた案内所へ道が開く右側が対比されている。

つまずき④:名前の、長い試行錯誤

地味に悩んだのが、名前です。

最初のURL案は「money(お金)」を使っていました。
でも、なんだか生々しい。困っている人がそっと開く場所の名前としては、強すぎる。

何度か言葉を変えて、最終的に「暮らし」を軸にした名前に落ち着きました。
さらに、セクション全体の名前と、中のリンク集ページの名前が紛らわしかったので、そこも整理。

名前は、いちばん最初に目に入る“入口”です。
時間をかけた価値はあったと思っています。


つまずき⑤:公開は、いきなり本番に出さない

最後は公開作業です。

ここでも、ぐっとこらえたことがあります。
それは、いきなり本番(誰でも見られる状態)に出さないこと。

まず「確認用の状態」で表示を見て、リンクや動きをひとつずつチェックする。
問題ないと分かってから、本番に出す。

焦って公開して、変な表示のまま世に出てしまう・・・それがいちばん避けたかった。
急がない。確かめてから。これは情報発信そのものと、同じ姿勢ですね。


AIと作って、感じたこと

正直に言うと、AIの力はすごかったです。
文章のたたき台、デザイン、仕組みづくり、公開の段取りまで、相談しながら一気に進みました。

でも、はっきり感じたことがあります。
「誰かを傷つけないか」「これは正確か」「この名前でいいか」・・・大事な判断は、最後は人間がするしかない、ということ。

AIは、信じられないくらい優秀な相棒です。
だけど「何を大切にするか」を決めるのは、やっぱり自分。
そこがブレなければ、AIは最高の味方になってくれます。


おわりに

ふり返ると、この制作で大変だったのは、技術そのものではありませんでした。
「誰かを誤らせない・傷つけない」ための、地味な判断の積み重ね。それがいちばんの山場でした。

派手じゃなくていい。
でも、まっすぐで、誠実なものを作りたい。
そんな思いで、ひとつずつ進めてきました。

もしあなたも「何か作ってみたい」と思っているなら、最初の一歩は小さくて大丈夫です。
完璧を目指さず、まずひとつ。
AIという相棒もいる今なら、思っているより遠くまで行けますよ。

よかったら、できあがった案内所をのぞいてみてください。
→ 暮らしの支援 案内所

ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
またどこかで、お会いしましょうね。


著者:秋元進吾
お問い合わせ:contact@akimo10shin5.com
最終確認日:2026年6月21日

【免責事項】
本記事は制作の体験を共有するものであり、特定の手法やツールの効果を保証するものではありません。記事内で触れる支援制度・情報の詳細は、本編記事および各公式情報でご確認ください。

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