公開日: 2026-07-08
更新しました(2026年9月26日) 挿絵を入れました
こんにちは。秋元進吾です✍️
先日、「Voice SafeGate(ボイス・セーフゲート)」という録音アプリを世に出しました。
録音した声を文字起こしして、「えーっと」みたいな口癖を省いて、名前や電話番号は自動で伏せ字にして、AIにそのまま渡せる読みやすい文章に整えてくれる・・・そんな道具です。
でも今日は、機能の自慢話じゃありません。
「AIと二人三脚で、どうやって数日でここまで来たのか」。その、あんまりかっこよくない裏側の話をさせてください。
これから何か作ってみたい人の、ヒントになればうれしいです。
わたしの手元には、ずっと眠っている音声ファイルがありました。
オリンパスのボイスレコーダーで録った、13年前のカウンセリングの記録。2時間を超えるものもある。WMAという、今どきのアプリがなかなか受け付けてくれない古い形式。
「これ、文字にできたら残せるのにな」。
ずっとそう思いながら、10年以上ほったらかしていたんです。誰にでも、ありますよね。そういう“いつかやる”のまま冷凍保存されてる宿題。
じゃあ、つくろう。AIと一緒に。
そう決めたのが、たった数日前のことでした。
ここから、かっこよくない話が始まります。
アプリづくりって、華やかな機能から悩むと思うでしょう。違いました。
最初にわたしを何時間も沼に沈めたのは、なんと「ログイン」です。ログインですよ。玄関の鍵ですよ。
もう、玄関の前で鍵をジャラジャラさせながら、家に入れないまま立ち尽くしている気分です。

犯人は、意外なところにいました。
わたしのパソコンのネットワーク監視の設定が、アプリのサーバーと外の世界の通信を、証明書のエラーで丸ごと遮断していたんです。コードは、ずっと正しかった。悪かったのは“環境”のほう。
これ、AIと一緒じゃなかったら、たぶん心が折れて投げ出していました。
「再現して、ログを見て、仮説を立てて、証拠を取る」。この地味な作業を、AIは文句ひとつ言わず、何十回でも付き合ってくれた。おかげで、真犯人にたどり着けたんです。
面白いのはここからです。
WMAが読み込めなくてつまずいた。
→ じゃあ、アップロードした瞬間に自動で変換すればいい。機能になった。
2時間の録音が長すぎて、そのままでは文字起こしできなかった。
→ じゃあ、静かなところで区切って、あとで1本につなぎ直せばいい。しかも「第1部は10分30秒まで」って、聴きながら自分で区切れるようにしよう。機能になった。
個人情報をAIに渡すのが怖い、という自分の不安。
→ じゃあ、名前も電話番号も金額も、AIに渡す前に伏せ字にしてしまえばいい。それがこのアプリの、いちばんの“核”になりました。

つまり、わたしがつまずいた石は、ぜんぶ、誰かの役に立つ機能に化けたんです。
つまり・・・失敗って、ちゃんと拾えば材料なんですよね。
公開できて、ホッとしました。
でも、すぐに気づいたんです。「自分のAIキーを登録すれば無料で使えますよ」・・・これ、詳しい人にはやさしいけど、そうじゃない人には“突き放し”に聞こえるな、と。
だから、二段構えにしました。
そしてこのパック、正直にお伝えすると、ほぼ実費と経費だけの値段にしています。ここで大きく儲けるつもりはないんです。まずは「使えた」「助かった」を、一人でも多くの人に届けたい。そっちが先。
このアプリ、実は、誰にでもある“場面”のための道具です。
外に出せない声ほど、この「安全ゲート」が効いてきます。
そして何より・・・13年ほったらかしにした宿題を、わたしは数日で片づけ始められた。
特別な才能があったからじゃありません。AIという、根気だけは無限の相棒と、「まずやってみる」を選んだから。それだけです。
もし、あなたの中にも“冷凍保存された宿題”があるなら。
一度、声に出してみませんか。案外、そこから物事は動き出すかもしれません。
・・・と、えらそうに書きましたが、わたしもまだ勉強中の身です。
「そんなの当たり前でしょ」と思ったら、そっとページを閉じてくださいね。大歓迎です。
Voice SafeGate(β)
話すだけで、AIに渡せる安全な文章になる。
👉 https://voice-safegate.vercel.app
(お試しパック・使い方ガイドもサイトにあります)