公開日: 2026-06-29

下請けから抜け出す3ステップ

更新しました(2026年9月26日) 挿絵を入れました

〜下請けを“続けながら”、自分の名前で受ける仕事を少しずつ増やす〜

分かれ道で朱色の上着の職人の後ろ姿が、奥の大きな建物へ続く本道を歩きながら、脇の小道の入口に木の杭を打っている。

下請けは、やめなくていい。 続けながら、自分の名前で受ける仕事を“1割だけ”増やす・・・この記事は、そのための具体的な方法です。


「下請けは、安定や」。

長いこと、そう思ってきた職人さんは多いと思います。実際、仕事は途切れない。元請けがいてくれるから、営業もせんでいい。これはこれで、ありがたいことです。

でも、ふとした瞬間に、こう思うことはありませんか。

ひとつでも「あ、それ俺のことや」と思ったなら、この先を読んでみてください。


でも実は、いきなり下請けをやめる必要はありません

よくある勘違いがあります。

「下請けを抜けるって、元請けと縁を切って、ゼロから営業して回ることやろ?」・・・そうではありません。

下請けは、続けたらいいんです。土台として、ありがたく。

そのうえで、“自分の名前で受ける仕事”を、ほんの少しずつ増やしていく。比率を、1割でも2割でも、自分の側に寄せていく。それだけで、何年か先の景色がまるで変わってきます。

木の道具箱の区画が左では濃紺が大半だが、右では朱色の区画が増え、間に若葉と紅葉が時の流れを示している。

そのために必要なのは、たった3つのことだけ。しかも、どれも新しく何かを覚える必要はほとんどありません。今あるものを、使える形に変えるだけです。


スマホの写真から施工前後の2枚が並び、地図の看板に貼られ、家の前で見積書と色見本を渡す。

ステップ1|スマホに眠っている「宝」を、使える形にする

職人さんのスマホには、たいてい数百枚〜数千枚の現場写真が入っています。

これ、ただの記録やと思っていませんか? 違います。これは“お宝”です。

施工する前と、終わったあとの写真。それを並べて見せるだけで、お客さんの目の色が変わることがあります。「この人にお願いしたら、こうなるんや」と、ひと目で伝わるからです。

でも、そのままでは使えない。何千枚もごちゃっと入っているだけでは、宝も埋もれたまま。だから最初にやるのは、この写真を案件ごとに整理して、「ビフォーアフター(施工前後の写真を並べたもの)」として取り出せる状態にすることです。

ここは、整理の道具(裏でこちらが用意します)を使えば、何千枚あっても手間はかかりません。親方は、撮りためた写真を渡してくれるだけでいい。

ステップ2|ネットに「タダの看板」を出して、向こうから見つけてもらう

紹介が途切れたら・・・と不安になるのは、入口が「人づて」しかないからです。

そこで、Googleの地図に、自分のお店を無料で出します。 これを Googleビジネスプロフィール(Google検索や地図に無料で出せるお店情報)と言いますが、名前は覚えなくて大丈夫です。要は「ネットのタダの看板」です。

「◯◯市 外壁塗装」「◯◯市 大工」と検索した人の地図に、自分が出る。ステップ1で整えた写真を、ここに並べる。すると、紹介ではなく、向こうから「お願いしたいんですが」と連絡が来る入口ができます。

ひとつ、ふたつでも、こういう直接の問い合わせが入り始めると、気持ちが変わります。「自分の名前で、選ばれた」・・・この手応えが、何より大きいんです。

ステップ3|会ったお客さんと、「細い線」をつないでおく

最後がいちばん、もったいないところです。

見積もりを出して、「検討します」と言われて、そのまま・・・。職人さんが一番取りこぼしているのが、この“見積もり止まり”のお客さんです。

ここで、LINE公式アカウント(お店用のLINE)で、細い線をつないでおく。それだけで、忘れられずに済みます。数ヶ月後に「やっぱりお願いします」が返ってくる。

さらに、見積もりにちょっとした説明資料を一枚添える。お客さんが迷わず選べる、一枚の紙です。塗装屋さんなら「塗料の選び方ガイド」、大工さんなら「施工事例と木材の選び方」、外構屋さんなら「お庭づくりの進め方」・・・自分の仕事に合わせた“選び方の一枚”ですね。これがあるだけで、「他社より説明が丁寧やな」と感じてもらえて、価格だけの比較から抜け出せます。

配信する文章も、提案に添える資料も、下書きはこちらで用意します。親方は、確認して「これでええよ」と言うだけ。


全部やらなくて、いいんです

ここまで読んで、「3つもあるんか・・・」と思った方。安心してください。

全部いっぺんにやる必要はありません。 むしろ、やらないでください。

まずは1個だけ。たいていの方は、ステップ1(写真の整理)から始めます。スマホの宝を取り出すだけで、提案も発信も、ぐっとやりやすくなるからです。

1個ずつでいい。半年もすれば、「自分の名前で受けた仕事」が、ぽつぽつと増えているはずです。その手応えが、次の一歩を軽くしてくれます。


最後に、少しだけ自己紹介を

私の周りには、職人をやっている友達が何人もいます。電気屋、大工、塗装屋、外構屋・・・。みんな腕は一流。だけど、「集客」や「パソコン仕事」はどうしてるんやろ。夜な夜な頑張ってるんかな。お客さんを取りこぼしてへんかな。それが、ずっと心配でした。

だから私は、職人さんの“集客とパソコン仕事のお助け番頭”をするぞ、と思い立ちました。難しいことは全部こちらで引き受けて、親方には本業に集中してもらう。そんな番頭でありたい・・・その思いから、こうして一人ひとりに声をかけています。

秋元進吾と言います。


まずは、お茶でも飲みながら

いきなり契約とか、そんな話ではありません。

「うちの場合はどうなん?」を、一度ゆっくり聞かせてもらえませんか。最初の相談は無料です。 話してみて「今はええかな」と思ったら、それで全然かまいません。逃げ道は、いつでも用意しておきます。

気が向いたら、下の連絡先から声をかけてください。メールでも、LINEでも、どちらでも大丈夫です。お待ちしています。

📩 ご相談・お問い合わせ:contact@akimo10shin5.com
💬 LINEで相談:準備中(公式アカウント開設後にご案内します)

もし周りに、同じように腕一本で頑張っている職人仲間がいたら、この話をそっと回してもらえたら嬉しいです。一人でも多くの親方が、自分の名前で受ける仕事を増やせたらと思っています。

📖 あわせて読みたい:「AIって、うちには関係ないやろ?」と思った方へ。集客とパソコン仕事を“番頭”に任せる具体的な使い方を、職人さんこそAIを使ってほしい ― 集客と事務を“番頭”に任せる5つの方法でお話ししています。


※本記事の事例・変化は想定サンプルであり、成果を保証するものではありません。成果は取り組みと環境の組み合わせで変わります。/文・秋元進吾