こんにちは。秋元進吾です。今日は、高齢になった犬や猫、多頭飼いのご家庭、外出しづらいご事情のある飼い主さんに向けて、そっとお届けします。
うちの子も、もうシニアと呼ばれる年齢になった。以前は喜んでいたトリミングサロンへのお出かけも、最近はキャリーバッグを見ただけで震えるようになった。車に乗せると呼吸が荒くなる。サロンでの待ち時間、ケージに入れられたままの時間が、この子にはつらいんじゃないか・・・そんなふうに感じたことはないでしょうか。多頭飼いのお宅では、1匹ずつ連れて行く手間そのものが、負担になっていることもあると思います。
実は、トリマーやペットシッターのほうから、自宅に来てくれるサービスがあります。ケージへの出し入れも、移動の車内時間もなく、いつもの部屋で施術やお世話を受けられる仕組みです。私も調べていて、「これなら、うちの子にも負担が少なそうだ」と感じることが多かったので、頼む側の目線で、順番にご案内させてください。
このガイドは、専門家ぶるための記事ではありません。かつての、何も分からなかった自分に渡したかった予習ノートを、そのままお裾分けします。
訪問トリミングとは、トリマーが自宅まで来て、シャンプーやカット、爪切り、耳掃除などのお手入れをしてくれるサービスです。ペットシッターも同じように、飼い主さんが留守にする間、自宅にスタッフが来て、ごはんやお散歩、遊び相手などの世話をしてくれます。
いちばんのメリットは、移動そのもののストレスがないことです。キャリーバッグや車、サロンの待合スペースといった、慣れない場所や時間が積み重なることが、動物にとっては見えない負担になっていることがあります。特に、高齢の犬や猫、人や物音に緊張しやすい子、多頭飼いのお宅では、この負担が軽くなるだけでも、意味があるように思います。
ただし、ここでひとつ、正直にお伝えしておきたいことがあります。訪問だから体への負担がゼロになる、というわけではありません。とくに老犬・老猫の場合は、体調を最優先にすることが大切です。その日の食欲や歩き方、呼吸の様子がいつもと違うようなら、無理に施術を受けさせないこと。信頼できるトリマーであれば、シャンプーとカットを別の日に分けたり、施術の途中で休憩を挟んだりと、その子の体力に合わせてメニューを調整してくれます〔要確認〕。
もうひとつ、頼む前に必ず確認してほしいことがあります。それが「第一種動物取扱業」の登録番号です。トリミングやペットシッターなど、動物を預かったり世話をしたりする仕事を行うには、都道府県などへの登録が法律で義務づけられています〔要確認〕。登録を受けた事業者は、事業所の見やすい場所に登録番号などを掲示することや、ホームページやチラシに登録情報を記載することが定められています〔要確認〕。訪問で事業所を持たない場合でも、ホームページなどで登録番号を確認できるはずです。ここが確認できない相手には、大切な家族を任せないでください。
お金の話です。ここも絶対の金額はなく、犬種やサイズ、被毛の状態、地域、依頼するメニューによって変わります。「目安の幅」としてお伝えします。
トリミング(シャンプー・カットのフルコース)は、小型犬でおおむね5,000円から10,000円ほど、中型犬でおおむね6,000円から12,000円ほど、大型犬でおおむね10,000円から16,000円ほどが、ひとつの目安です〔要確認〕。ここに、訪問のための出張費が1,000円前後から加わることが多いようです〔要確認〕。地域や、サロンの混み具合によっても変わります。
ペットシッターは、1回の訪問でおおむね2,500円から4,500円ほどが目安とされています〔要確認〕。散歩が必要な犬のほうが、猫より高めに設定されていることが多いようです。多頭飼いの場合は、1匹増えるごとに追加料金がかかるのが一般的です〔要確認〕。
料金を見るときのコツは、「トリミングフルコースいくら」「シッター1回いくら」という金額だけで判断しないことです。出張費は込みか別か、多頭飼いの追加料金はいくらか、老犬・老猫向けに時間や工程を短縮した場合の料金はどうなるか。ここを事前にはっきり聞いておく。良いトリマー・シッターほど、この説明をいやがりません。
実際の料金は、事業者や地域、その子の状態によって変わります。必ず事前に見積もりを確認してください。
大切な家族を任せる相手だからこそ、選ぶときの目線を持っておくと安心です。次の5つを、電話や初回のやりとりで見てください。
「うちなら何頭でも一度に大丈夫」「どんな子でも問題なくできます」と、その子を見ないまま言い切る相手は、いったん距離を置いていい合図だと思ってください。
実際にどう動けばいいのか、入口はシンプルです。
迷ったら、まずは登録番号の確認から。ここがはっきりしない事業者は、候補から外してかまいません。相性については、飼い主さんの目で見るのがいちばん確実です。無理に1回で決めず、その子の反応を見ながら決めていってください。
長くなりました。最後に、これだけ持って帰ってください。
キャリーバッグを見て震える。車に乗ると呼吸が荒くなる。そんな様子を見て、「もう外に連れて行くのはかわいそうかもしれない」と感じたら、それは家に来てもらうことを考えるタイミングなのかもしれません。移動をなくすだけで、その子にとっての負担が変わることがあります。
今日の1アクションは、これだけです。
「訪問トリミング」「訪問ペットシッター」と、お住まいの地域名で、一度検索してみませんか。すぐに頼まなくても大丈夫です。まずは、こういう選択肢があることを知るだけで十分です。
それでは、また。あなたと、ご家族である動物たちの毎日が、少しでも穏やかでありますように。
【免責事項】
本記事は、訪問トリミング・ペットシッターの利用を検討する飼い主さんが判断材料を得るための、一般的な情報提供を目的としています。記載内容は執筆時点の情報に基づくもので、登録制度・料金・対応内容は、事業者や地域、時期、動物の状態によって変わります。本記事は特定の施術やケアによる効果、安全性を保証するものではありません。実際にご利用の際は、各事業者、および必要に応じてかかりつけの動物病院に必ずご確認のうえ、ご自身の判断と責任でお決めください。本記事の利用により生じたいかなる損害についても、著者は責任を負いかねます。
【出典】
著者:秋元進吾