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🗺️ 目次
はじめての確定申告 遭難しない登山地図 コースA 第2回

お金の境界線・・・事業と生活を混ぜない技術

位置づけコースA(開業した人)第2回
狙い経費の判定・家事按分・事業主借/貸を、自分の物差しで使えるようになる
所要時間約45分
宿題私的な入金を1件「事業主借」で記帳してみる

はじめに・・・いちばん質問が多いテーマ

「これって経費になりますか?」
個人事業の税金で、いちばん多い質問です。

今日は個別の答えを暗記する回ではありません。
自分で判定できる物差しを1本、お渡しする回です。


講義1:経費の物差しは、1本だけ

その支出は、事業のために必要だったと説明できるか。

これだけです。
説明できる状態とは、領収書がある+ひとことメモ(誰と・何のため)がある状態。

まるごと説明できるなら経費。
半分しか説明できないなら、次の按分へ。
まったく説明できないなら、それは生活費です。


講義2:家事按分・・・混ざった費用は割合で切る

自宅兼事務所の家賃、電気代、スマホ代。
生活と事業が混ざった費用は、事業で使う割合だけ経費にできます。
これが家事按分(かじあんぶん)です。

割合の決め方は、面積や使用時間など、説明できる根拠なら何でも構いません。
例:4部屋のうち1部屋が仕事場 → 家賃の25%。

コツは2つ。
根拠をメモ1枚残すこと。
そして決めた割合を、年の途中でころころ変えないことです。


講義3:事業主借・事業主貸・・・財布が混ざった日の魔法の科目

どれだけ気をつけても、財布は混ざります。
そのための科目が2つ用意されています。

この2つは利益に影響しない"通り道"の科目。
罰でも例外でもなく、正規の出入口です。

大事な使いどころをひとつ。
給与や貸株金利など、"事業の売上ではない入金"が事業口座に入ったときは、売上ではなく事業主借。
第1回でやった箱の仕分けが、ここでそのまま効いてきます。
売上に混ぜると、利益も税額も膨らんでしまいます。


講義4:開業費の置き場所(プレ編P1の続き)

開業前の支出をまとめた開業費は、帳簿では繰延資産という棚に置きます。
経費化する年は自分で選べる(任意償却)ので、売上が育った年にぶつけるのが定石です。

レシートの箱(P1)→ 開業費の棚(今日)→ 経費化のタイミング(A4の決算書)。
この流れが、開業前のお金の一生です。


✍️ 演習(10分):仕訳ミニクイズ

次の3つ、どう処理しますか。

  1. 友人に借りたお金が、事業口座に入金された
  2. 事業口座から、生活費を5万円おろした
  3. 自宅家賃10万円。仕事部屋は面積の2割

答え合わせ

  1. 事業主借・・・売上ではない入金の通り道
  2. 事業主貸・・・生活への出口。経費ではありません
  3. 経費は2万円・・・家事按分20%。根拠メモを添えて

📌 今日のまとめ


📝 宿題(1つだけ)

直近の私的な入金を1件、「事業主借」で記帳してみる

次回A3は「記録の技術」。
今日の物差しを、毎月15分で回し続ける仕組みを作ります。

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※この教材は一般的な税制の解説であり、個別の税務相談ではありません。制度は年分によって変わります。具体的な判断は、税務署(国税相談専用ダイヤル 0570-00-5901)または税理士にご確認ください。本文は令和7年分の制度(作成時点:令和8年8月)に基づいています。
#はじめての確定申告 #遭難しない登山地図