源泉徴収ありの特定口座は、税金の世界ではめずらしい「選べる口座」です。
選べるのは自由。でも選び方を知らないと、自由はただの運まかせになります。
源泉あり口座では、利益が出るたびに証券会社が税金を天引きし、損が出れば口座の中で戻します。
つまり口座の中で納税が完結している。
だから「申告しない」を選んでも、脱税にはならない・・・これが申告不要制度です。
それでも申告を選ぶ価値がある年があります。
共通点は「口座の外に持ち出すと得をする」状況だということです。
一方で、申告した利益は合計所得金額(各種の判定に使われる所得の合計)に足されます。
すると波及が起きることがあります。
還付される金額と、波及で増える負担。
両方を見てから決める・・・これが「選ぶ技術」の中身です。
最初の申告に入れなかった譲渡の損益は、原則あとから追加できません。
「とりあえず出して、あとで足そう」が通用しない世界です。
迷う年は、提出ボタンの前で一度止まる。それだけで守れる地雷です。
証券会社のマイページで、自分の口座の源泉徴収区分と、昨年の損益(プラスかマイナスか)を確認する。