ここまで登ってきた方に、いちばん大事な話をします。
それでも人は、間違えるし、遅れます。
病気、家族のこと、単純な見落とし・・・理由はいくらでもあります。
大事なのは、間違えないことではなく、間違えたあとの戻り方を知っていること。
この回は、シリーズ全体の"保険"です。
申告を直す道は、タイミングと方向で3本に分かれます。
覚え方はシンプルです。
期限の内側は自由、外側は方向で道が分かれる。
期限後の申告には、加算税や延滞税というペナルティがつくことがあります。
仕組みの細部より、原則をひとつだけ。
早く動くほど、軽くなる。
税務署から指摘される前に自分から申告すれば加算税は軽くなり、延滞税は日割りで増えていきます。
「遅れたからもう同じ」ではありません。今日出すのと来月出すのとでは、ちゃんと差がつきます。
体調や家庭の事情でどうしても遅れるとき、黙って遅れるのがいちばん損です。
伝えたからといって必ず免除されるわけではありません。判断するのは税務署です。
それでも、記録に残る形で事情を伝えた人と、無言の人とでは、その後の話のしやすさが違います。
私自身の失敗から、ひとつ。
そもそも修正申告や更正の請求という手続きがあることを知らず、正しい内容で新規に作り直して出し直してしまったことがあります。
新しいほうが採用される・・・とはなりません。
期限後は、先に出した申告が正となり、直したければ修正申告か更正の請求という正規の道を通ります。
戻り道があることを知らなければ、人はまっすぐ進んでしまう。
だからこの回を、シリーズの中に置いています。
三分岐(訂正・修正・更正の請求)を、誰かに説明するつもりで自分の言葉で3行に書く。
書けたら、この回は合格です。