契約書に署名したら、あとは待つだけ・・・ではありません。 この期間には、自分でやることがいくつかあります。 そして、ひとつだけ絶対に抜かしてはいけないものがあります。任意保険です。 第3部の最後に、契約から納車までの流れを整理しておきましょう。
契約から納車までは、おおむねこの順番で進みます。新車と中古車で少し変わりますが、大きな流れは同じです。
| 順番 | やること | 誰がやるか |
|---|---|---|
| 1 | 契約(注文書に署名・押印) | 自分と販売店 |
| 2 | ローンや残価設定クレジットの審査(利用する場合) | 販売店が手続き。自分は書類を用意 |
| 3 | 車庫証明の申請 | 販売店に代行を頼むか、自分で警察署へ |
| 4 | 登録(ナンバーの取得・名義の手続き) | 販売店 |
| 5 | 任意保険の手続き | 自分。納車日から効くように手配する |
| 6 | 納車前の点検・整備 | 販売店 |
| 7 | 下取り車の引き渡し(ある場合) | 自分と販売店 |
| 8 | 納車・受け取り | 自分 |
車を保管する場所があることを証明する書類です。地域によっては不要な場合もありますが、多くの地域で必要になります。
| 方法 | 中身 |
|---|---|
| 販売店に頼む | 代行の手数料がかかります(第14講のC欄)。手間はかかりません |
| 自分でやる | 警察署に申請します。実費のみで済みますが、平日に2回ほど行く必要があります |
自分でやる場合、駐車場の場所を示す図面や、駐車場を使う権利を示す書類が要ります。 賃貸の駐車場なら、管理会社に書類を出してもらう必要があります。ここに時間がかかることがあるので、早めに動いてください。
平日に休みを取れる人は、自分でやると数万円の節約になることがあります。 時間とお金のどちらを使うかという選択です。どちらが正しいということはありません。
この講でいちばん大事な章です。
納車されたその瞬間から効く形で、任意保険を手配しておいてください。 納車の帰り道は、初めてその車を運転する時間です。 車両感覚もつかめていない状態で、いちばん事故が起きやすいタイミングでもあります。 「落ち着いてから入ろう」は、絶対にやめてください。
対人・対物の考え方、車両保険を付けるかどうか、特約の選び方などは、第18講「任意保険という命綱」で詳しく扱います。 この講ではタイミングを外さないことだけ、確実に覚えてください。
自賠責保険(加入が義務の保険)は、車の購入時に手続きされます。 ただし、これだけでは補償の範囲がごく限られています。任意保険は「任意」という名前ですが、実質的には必須だと考えてください。
下取り価格そのものの話(下取りと買取のちがい、高く手放す方法)は、第22講で正面から扱います。
納車は、うれしくて舞い上がりやすい日です。だからこそ、確認することを決めておきましょう。
| 確認 | 中身 |
|---|---|
| 車体の状態 | 傷やへこみがないか、その場でぐるりと一周して確認する。気になる点はその場で伝える |
| 装備の動作 | 頼んだオプションがすべて付いているか。動くか |
| 書類 | 車検証、自賠責の証明書、保証書、取扱説明書、記録簿(中古車の場合) |
| 鍵 | 本数を確認。スペアキーがあるか |
| 整備の内容 | 納車前に何を点検し、何を交換したかの説明を受ける |
| 操作の説明 | 運転支援の使い方、警告灯の意味、給油口の開け方など。遠慮せずに聞く |
| 燃料 | どのくらい入っているか。給油する燃料の種類(レギュラー・ハイオク・軽油)を必ず確認 |
軽自動車だから軽油、ではありません。軽自動車のほとんどはガソリン車です。 間違えて給油すると、大きな修理が必要になることがあります。 納車のときに必ず確認し、給油口のふたの裏に書いてある表示も見ておいてください。
いま車を持っている人は、車検証がどこにあるか確認してみてください。 持っていない人は、家族の車で見せてもらってください。 車検証には、その車の情報がすべて書かれています。 全長も全幅も車重も、この講で扱ってきた数字が全部載っています。 読めるようになると、車との付き合いが少し変わります。